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【電験三種:理論】令和4年度上期 問5

電験三種令和4年度上期理論問5 令和4年度上期

概要

オームの法則と、合成抵抗の問題です。
初歩中の初歩の問題であるため、確実に解答したいところです。

キーワード
オームの法則、合成抵抗、分流の法則

 

問題

図1のように、二つの抵抗R_1=1ΩR_2[Ω]と電圧V[V]の直流電源からなる回路がある。

この回路において、抵抗R_2[Ω]の両端の電圧値が100 V、流れる電流I_2の値が5Aであった。この回路に図2のように抵抗R_3=5Ωを接続したとき、抵抗R_3[Ω]に流れる電流I_3の値[A]として、最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

(1) 4.2   (2) 16.8   (3) 20   (4) 21   (5) 26.3

 

 

 

答え

(2)

解説テキスト リンク

関連箇所直リンク
オームの法則

関連箇所直リンク
直列抵抗
並列抵抗

 

回答解説

解答の流れ
①図1の回路の抵抗R_2をオームの法則から求める。
②図1の回路の電源電圧E[V]を求める。
③図2の抵抗R_1に流れる電流I’_1を求める。
④分流の法則から、抵抗R_3に流れる電流I’_3を求める。

①図1の回路の抵抗R_2をオームの法則から求める。
オームの法則から、
\displaystyle R_2=\frac{V_2}{R_2}=\frac{100}{5}=20Ω

②図1の回路の電源電圧E[V]を求める。
E=I_2(R_1+R_2)=5(1+20)=105V


図2の回路に①・②で求めた
R_2=20Ω
E=105V
を反映する。


③図2の抵抗R_1に流れる電流I’_1を求める。
まず、図2の回路の全抵抗の合成抵抗Rを求めます。
R_2と、R_3の並列接続の合成抵抗をR_{23}とすると、
\frac{1}{R_{23}}=\frac{1}{R_2}+\frac{1}{R_3}
R_{23}=\frac{R_2R_3}{R_2+R_3}=\frac{20・5}{20+5}=4Ω

全抵抗の合成抵抗Rは、R_1R_{23}の直列接続の合成抵抗なので、
R=R_1+R_{23}=1+4=5Ω

次に、オームの法則から、抵抗R_1に流れる電流I’_1を求めます。
I’_1=\frac{E}{R}=\frac{105}{5}=21A


④分流の法則から、抵抗R_3に流れる電流I’_3を求める。
抵抗R_1に流れる電流I’_1=21Aとわかったので、分流の法則から、抵抗R_3に流れる電流I’_3を求めます。
\displaystyle I’_3=\frac{R_2}{R_2+R_3}I’_1=\frac{20}{20+5}・21=16.8A

以上より、抵抗R_3[Ω]に流れる電流I_3の値は、16.8Aです。

別解
①~③の解答手順までは同じです。
④の解答手順を、分流の法則を使わずに解答します。

電源電圧E=105Vから、抵抗R_1=1Ωに電流I’_1=21Aが流れることから、抵抗R_2R_3の両端にかかる電圧をV’_{23}として求めると、
V’_{23}=E-I’_1R_1=105-21・1=84V

抵抗R_3に流れる電流I’_3をオームの法則から求めると、
\displaystyle I’_3=\frac{V’_{23}}{R_3}=\frac{84}{5}=16.8A

 

 

 

出典元

一般財団法人電気技術者試験センター (https://www.shiken.or.jp/index.html)
令和4年度上期 第三種電気主任技術者試験 理論科目A問題問5

参考書

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