概要
問1に引き続き、静電容量の計算問題です。
問1はコンデンサでしたが、問2は点電荷の静電容量を求める必要があります。
電位の式から取っ掛かりを始め、Q=CVの式を使って静電容量の導出までもっていく必要があるので、このワンクッションによって戸惑う可能性が高いです。
勉強していれば、公式としては知っているはずなので、冷静に考えていきましょう。
キーワード
静電容量、点電荷
問題
地球を、真空中にある半径6.37×10^6 mの導体球と見なしたとき、地球の静電容量の値[F]として、最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
ただし、真空の誘電率をε_0=8.85×10^{-12} F/m とする。
(1) 7.08×10^{-4} (2) 4.45×10^{-3} (3)4.51×10^3
(4) 5.67×10^4 (5) 1.78×10^5
答え
(1)
解説テキスト リンク
回答解説
回答の流れ
(1) 点電荷の電位の式から、静電容量を求める
(1) 点電荷の電位の式から、静電容量を求める
点電荷の電位の式は、
\displaystyle V=\frac{Q}{4πε_0r} …①
電荷量Q[C]、静電容量C[F]、電位V[V]の関係式は、
Q=CV ⇔ \displaystyle C=\frac{Q}{V} …②
①式に②式を代入すると、
\displaystyle C=\frac{Q}{V}=4πε_0r=4π×8.85×10^{-12}×6.37×10^6=7.08×10^{-4}
したがって、(1)7.08×10^{-4}が答えです。
出典元
一般財団法人電気技術者試験センター (https://www.shiken.or.jp/index.html)
令和6年度下期 第三種電気主任技術者試験 理論科目A問題問2
参考書
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