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【電験三種:理論】令和4年度上期 問12

電験三種令和4年度上期理論問12 その他

概要

電子の運動エネルギーの問題です。
エレクトロンボルト\(eV\)という単位で戸惑うかもしれませんが、運動エネルギーの式について知っていれば、解答可能な問題です。

キーワード
エレクトロンボルト(eV)、運動エネルギー

 

問題

真空中において、電子の運動エネルギーが\(400 eV\) のときの速さが\(1.19×10^7 m/s\) であった。電子の運動エネルギーが \(100 eV\) のときの速さ[m/s]の値として、最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
ただし、電子の相対性理論効果は無視するものとする。

(1)\(2.98×10^6\)
(2)\(5.95×10^6\)
(3)\(2.38×10^7\)
(4)\(2.98×10^9\)
(5)\(5.95×10^9\)   

 

答え

(2)

解説テキスト リンク

 

回答解説

解答の流れ
①運動エネルギー\(E_1\)と\(E_2\)を比較して電子の速度を求める

①運動エネルギー\(E_1\)と\(E_2\)を比較して電子の速度を求める

電子の質量\(m\)とします。
運動エネルギー\(E_1=400[eV]\)のときの電子の速度が\(v_1=1.19×10^7 [m/s]\)。
運動エネルギー\(E_2=100[eV]\)のときの電子の速度を\(v_2 [m/s]\)とすると、

\(\displaystyle \begin{eqnarray}
\frac{E_2}{E_1}&=&\frac{\frac{1}{2}mv_2^2}{\frac{1}{2}mv_1^2} \\ \\
&=&\left( \frac{v_2}{v_1} \right)^2
\end{eqnarray}\)

⇔ \(\displaystyle
v_2=\sqrt{\frac{E_2}{E_1}}・v_1 =\sqrt{\frac{100}{400}}・1.19×10^7 =5.95×10^6\)

以上より、(2)\(5.95×10^6\)が答えです。

 

 

出典元

一般財団法人電気技術者試験センター (https://www.shiken.or.jp/index.html)
令和4年度上期 第三種電気主任技術者試験 理論科目A問題問12

参考書

イラストがとても多く、視覚的に理解しやすいので、初学者に、お勧めなテキストです。

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問題集は、解説の質がその価値を決めます。解説には分かりやすいイラストが多く、始めて電気に触れる人でも取り組みやすいことでしょう。

本ブログの管理人は、電験3種過去問マスタを使って電験3種を取りました。
この問題集の解説は、要点が端的にまとまっていて分かりやすいのでお勧めです。
ある程度学んで基礎がある人に向いています。

 

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