概要
熱電効果の論説問題です。
熱電効果には、熱から電気に変換するゼーベック効果と、電気から熱に変換するペルチェ効果があり、これらは表裏一体です。
知らないと回答は出来ないので、しっかりと理解して回答できるようにしましょう。
キーワード
熱電効果、ゼーベック効果、ペルチェ効果
問題
熱電対の二つの接合点に温度差を与えると、起電力が発生する。
この現象を ア 効果といい、このとき発生する起電力を イ 起電力という。
熱電対の接合点の温度の高い方を ウ 接点、低い方を エ 接点という。
上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして、
正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
(ア) | (イ) | (ウ) | (エ) | |
(1) | ゼーベック | 熱 | 温 | 冷 |
(2) | ゼーベック | 熱 | 高 | 低 |
(3) | ペルチェ | 誘導 | 高 | 低 |
(4) | ペルチェ | 熱 | 温 | 冷 |
(5) | ペルチェ | 誘導 | 温 | 冷 |
答え
(1)
解説テキスト リンク
回答解説
ゼーベック効果とペルチェ効果は、真逆の現象です。
ゼーベック効果:熱電対の二つの接合点に温度差を与えた時に起電力が得られる現象です。
ペルチェ効果 :直流電圧を与えたときに、温度差が得られる現象です。
本問では、熱電対の二つの接合点に温度差を与えると、起電力が発生する現象を問われているので、(ア)はゼーベック効果が答えです。
ゼーベック効果によって得られる起電力を、(イ)熱起電力と呼びます。
温度差を与えるときの温かい方の接点を(ウ)温接点と呼び、冷たいほうの接点を(エ)冷接点と呼びます。
以上より、(1)が答えとなります。
出典元
一般財団法人電気技術者試験センター (https://www.shiken.or.jp/index.html)
令和3年度 第三種電気主任技術者試験 理論科目A問題問5
参考書
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